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2023年10月02日

住宅ローンの残っている家は、売却可能か？

住宅ローンの残っている家は、売却可能です。

住宅ローンを組んでマイホームを購入した場合、ローンの残債がある状態でも家を売却することは可能です。

ただし、ローンの残債を完済するためには、抵当権を抹消する必要があります。

抵当権とは、万一ローンの返済が滞った場合に担保として不動産を確保しておくための権利です。

抵当権がついたままでもその家を売却することはできますが、ローンの返済が滞れば、誰が所有していようとその家は競売にかけられてしまいます。

そのため、抵当権付きの家はなかなか買い手がつかず、売却価格が低くなる傾向にあります。

抵当権を抹消するには、ローンの残債を全額返済する必要があります。

ローンの残債を売却代金で完済できる場合は、自己資金を追加することなく売却することができます。

ただし、売却代金がローン残債を下回る場合は、自己資金を追加して完済するか、住み替えローンや任意売却を利用するなどの方法があります。

住み替えを検討している場合は、売却先行がおすすめです。

売却先行であれば、売却を急がずじっくりと取り組むことが可能なので、高く売りやすく、新居購入のための資金計画も無理なく進められます。

また、買い替え特約を活用すれば、新居の購入を契約した後に自宅が売れなかった場合でも、契約を白紙撤回することができます。

売却前に、自宅はいくらで売れて、ローンの完済にはいくら足りないのかを、事前にシミュレーションしておきましょう。

マイホームを買い換えた際に譲渡損失が出てしまう人の救済措置として、翌年以降3年間にわたって、譲渡損失を他の所得から控除できる特例もあるので、確定申告の際にはぜひ利用しましょう。

まとめ

住宅ローンの残債がある家でも、売却することは可能です。ローン残債と売却価格とのバランスによって、完済の方法が異なりますが、事前にシミュレーションして準備をしておけば、スムーズに売却を進めることができます。